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奈良クラブ試合サマリー J3第31節

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Jリーグのスピード、技術の高さにも慣れ今季6ゴール目を挙げた酒井(19)=ロートフィールド奈良 奈良新聞 撮影・河村 浩

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▽J3第31節(ロートフィールド奈良)

 

奈良クラブ 1―1 福島ユナイテッドFC 

   (44)           (39)

 

▽得点者 【奈】酒井達磨【福】長野星輝

▽順位 9位 

▽観衆 1139人 

 

【戦評】

 

 奈良は後半26分に、右CKから失点。その3分後に西田の右クロスを浅川―酒井とつなぎ同点とした。酒井は今季6ゴール目。

 

 

【記者の目】

 

 奈良は前半と後半とでは違う試合をした。前半は福島のプレスに押され、攻め込まれる時間帯が多くピンチを招いた。最終ラインでボールをキープしてもボールを前へ運ぶスペースがなく停滞。左サイドの加藤、右サイドの寺村らが果敢に仕掛けたが決定機をつかめなかった。

 

 前半を振り返りフリアン監督は「前半はスペースを作る動き、ボールがないところでのアタックがなかった」と指摘。選手たちに同監督の意見を伝え、同意を求めるげきを飛ばしたと言う。

 

 これで後半はゴールへとつながるスペースを作る動きが生まれてチームは活性化。特に左サイドに入った西田が桑島、加藤と連動してスペースを作り出し、次第に攻撃のリズムをつかんだ。さらに森が左サイドに入ったことで、右サイドに回った西田が今度は逆サイドを刺激。セカンドボールを奪って酒井の同点ゴールにつなげた。この日はボールを持たない時の動き、オフ・ザ・ボールがポイントとなった。

 

 結果は痛い引き分けとなり、自動昇格となる2位鹿児島(勝ち点51)との差が7ポイントとなった。22日にアウェーで岐阜、続いて28日はホームで愛媛、11月5日にアウェーで鹿児島、同12日に富山と上位陣との戦いが続く。フリアン監督は「残り7試合。監督としてのこれまでの経験が今シーズンを決めることになる。(選手たちには)今日の後半に見せた気持ちを1秒も欠かしてはいけない」と鼓舞した。

 

 酒井は「個人として6ゴール目はうれしいが、前半はプレスもあまりかけられず、自分のプレーは良くなかった」と言い「もっと観客の皆さんの心に響く試合をしないといけない」と気持ちを切り替えていた。(河村)

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