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奈良クラブ試合サマリー J3第21節

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北九州ゴール前で激しい攻防を見せる選手たち=6日、ロートフィールド奈良 撮影・河村浩

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▽J3第21節(ロートフィールド奈良)

 

奈良クラブ 0―1 ギラヴァンツ北九州

   (28)          (19)

 

▽得点者 【ギ】平山駿

 

▽順位 10位 

 

▽観衆 1752人 

 

 【戦評】

 

奈良クラブは後半12分に右CKから失点。これが決勝点となった。奈良クラブは4試合勝ち星なし。

 

 【記者の目】

 

 やはり北九州はしっかりと準備してきた。第20節を終わって勝ち点16の19位とチームは低迷。「攻守にたくさんの課題があるが、まずは守備から」と田坂和昭監督。「奈良の4―3―3に対して北九州は3―4―3でミスマッチが生じる。そこを綿密にやってきた」と奈良の攻撃陣を自由にさせなかった。フリアン監督も「人数を後ろに集めてスペースを消してきた。かなりトレーニングをしてきており、夏の15時キックオフに合わせた良いプランだった」と敵将を称賛した。

 

 同監督がフォーカスしたのは奈良の攻撃ではなく守備のまずさ。セットプレーでの対応だ。自陣ゴール前で、相手のマークを確認中に、すでにボールはゴール前へ運ばれてノーマークで押し込まれた。集中力を欠いたプレーで残念。ただ、その後は無難に抑えて追加点を許さなかったのは評価できる。

 

 終盤は攻守の切り替えが速くなり、奈良に同点のチャンスが何度か訪れたが、決めきれなかった。前半は試合を優位に進めたが、相手の守備を打ち破る事ができなかった。敵の守備を崩す工夫が欲しかった。

 

 左サイドバックの加藤は前線でボールによく絡んだ。センターバックの鈴木がヘディングで何度もゴールを狙い積極的な姿勢を見せていたのは好印象。ディフェンス陣の押し上げはしっかりとできている。中盤は途中出場しながら桑島が調子を上げてきている。

 

 ここ4試合、勝てる試合を落としている。相手の変化に対応できなかったり、気持ちが受け身になってみたり、集中力を欠いたりと惜しい試合が続いている。攻守に閉塞感が漂っているが、ワンステップ上へ行くための過渡期だろう。奈良クラブの選手たちがJ3のレベルに慣れ、対戦相手が奈良クラブの戦術を理解し対応してきている。その中で試行錯誤が続いている。生みの苦しみだ。選手たちのさらなる成長に期待。ここが踏ん張りどころだ。8月の残り3試合は奈良クラブの今後を左右しそうだ。(河村)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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