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大和古寺お参り日記【21】 - 法華寺(上)

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インドから贈られたビャクダンで造られた本尊十一面観音菩薩立像のお身代わり像

 早春のウメがほころぶ境内は、尼寺らしい柔らかな雰囲気が漂う。天平17(745)年、聖武天皇の后(きさき)、光明皇后が、父である藤原不比等の邸宅跡に建てたとされる。全国に置かれた尼寺(にじ)を総轄する総国分尼寺。光明皇后が女人成仏の規範を示し、人々の救済に努めた寺だ。

 

 本尊で国宝に指定されている十一面観音菩薩立像は、光明皇后が蓮池を歩く姿を写したとされる秘仏。通常公開されているのは昭和40年にインド政府から奉納されたビャクダンを彫った御分身という。ハスのつぼみや葉の光背が珍しい。少し踏み出した右足と跳ね上げた親指が今にもこちらへ歩んで来られるようで、慌てて手を合わせた。

 

 

かわいらしい花をつけたウメが咲く境内

 

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