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五條市予算案、一般会計178億5000万円 太田市長「財政状況を改善」

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 奈良県五條市は22日、一般会計と6特別会計の総額266億8030万円(前年度当初比1.5%減)の2023年度当初予算案を発表した。来月1日開会の市議会3月定例会に提案する。

 

 一般会計は前年度当初比3億2千万円(1.8%)減の178億5千万円。4月の市長選を控えた骨格予算とした。市税は前年より1%増の約32億4500万円と見込み、歳入の18.2%。地方交付税は同1.4%増の74億円を見込む。

 

 今期で退任する太田好紀市長(3期目)は、12年間で市債残高の実質負担額を約84億1千万円減らし、基金を約20億7千万円積み上げたとし、「財政状況を改善し、次世代への負担を大きく削減できた」と振り返った。

 

 骨格とはいえ、「幸せを実感し、安心して暮らし続けるためのまちづくり」の予算とし、全小中学生(1566人)にタブレットを活用したAIドリル配布(約640万円)▽学童保育所(全5カ所)に学習指導員を配置(約201万円)▽学童保育所(全5カ所)のWi―Fi環境整備(約459万円)など、子どもの学力向上に向けた取り組みを4月からスタートさせる。ならコープと連携し、大塔町・西吉野町の一部を移動販売車で巡回する買い物支援(約290万円)も始める。

 

 このほか、学校トイレ洋式化(五條小、五條中、五條西中)320万円▽五新線を活用したウォーク.サイクリングコースの構築と活用イベント約122万円▽住民向けスマホ教室の継続約79万円、新規就農者支援5638万円▽県森林環境フォレスター受け入れ(1人)約864万円―などを盛り込んだ。

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