特集2024年春の高校野球奈良大会速報

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奈良クラブ試合サマリー第23節

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 大分ゴールに迫る浅川(右)=奈良クラブ提供(撮影・塩澤成樹)

9月24日・ロートフィールド奈良 

 

観 衆 5261人

気 温 27・7度 晴

ピッチ 良

 

【戦評】

 

 3失点。後半に浅川のゴールで1点を返したが完敗。バランスを失った守備を最後まで立て直せなかった。

 

【順位】

 

 3位 

 

【記者の目】

 

 大分の守備力の勝利。4バックを高く保って奈良にプレスをかけ、徹底してサイドを突いた。奈良はセカンドボールをことごとく奪われて受け身に回り、相手の裏を狙ったボールも跳ね返され、前半はシュート2本とチャンスさえ掴めなかった。 前半が終わった時点で、森、片岡、都並ら3人の投入を準備した。後半6分に2点目を奪われ、3人をピッチに送り込み、状況は改善。持ち味のサイド攻撃が機能し、浅川、片岡らが何度も惜しいシュートを放つがゴールは決まらなかった。浅川のゴールが決まったのが後半の33分。その後もチャンスに決定力を欠き13試合ぶりの黒星となった。

 

 奈良も大分もサイド攻撃が持ち味。よく似たタイプだが、守備に違いがある。大分は4バックが並んでプレスをかけ、ディフェンスの背後への侵入を許さない。奈良はサイドバックが攻撃参加するため、背後のスペースが空く。しかし、センターバック2人とボランチが空いたスペースをカバーする。今回、その守備が片寄ってバランスを欠き、大分に左サイドを突かれたのが敗因。

 

 大分の大きなサイドチェンジも効果的だった。

 

 試合後の会見で、フリアン監督も、その点を指摘しており、修正してくるはずだ。残り10試合を切り、難しい局面がこれからも生まれてくるだろが、同監督はあらゆる状況に備えている。 

 

 今回実感したのは、後半の攻撃を見て分かるように、奈良の強みは、やはり両サイドからの攻撃。タテへのロングボールはあくまで機を見て狙う、とすべきだろう。両サイドから攻撃を組み立てることで、守備のバランスも取りやすい。これまでトレーニングを積み重ね安定感がある。

 

 今回は奈良がやりたいサイド攻撃を徹底した大分が勝利を呼び込んだ。

 

 敗北から学ぶものは多い。

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