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仏様ペタリ写し取り 親子で拓本作り挑戦 - 奈良県伝統文化イベント

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真剣な表情で拓本作りに取り組む子どもたち=27日、桜井市高家の「なら食と農の魅力創造国際大学校付属セミナーハウス」

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 親子で日本の伝統文化に触れる講座「県伝統文化を親子で体験しよう!〜子どもと伝統文化を楽しみ深める〜」が27日、「石仏の拓本体験」をテーマに、奈良県桜井市高家のなら食と農の魅力創造国際大学校付属セミナーハウスで開かれた。県立大学地域創造研究センターの山田修特任教授の指導で、参加した6組の親子らが拓本作りにチャレンジした。

 

 県伝統文化親子体験キャラバン実行委員会(県、天理・桜井両市、天理大学、奈良新聞社)が主催。子どもらに日本文化の面白さを体感してもらう文化庁採択事業で、建造物、仏像、絵画、考古をテーマに計5回実施。

 

 最終回のこの日は拓本体験に取り組んだ。奈良市高畑町の史跡頭塔(奈良時代)の浮彫石仏を、3次元計測して3Dプリンターで出力した8分の1スケールの樹脂模型を使用。模型の上に和紙を置き、霧吹きで濡らしてティッシュで水分を取り除いた後、綿で作った小さい「てるてる坊主」状の「タンポ」2個に墨を付け、和紙の上から押して写した。途中、腕がだるくなったのか疲れた様子の子どもも、完成すると額に入れて満足そうな笑みを浮かべた。

 

 橿原市の小学6年、辰巳龍之介さん(12)は「神社を巡り仏像を見るのが好きで参加した。墨を付けて形が浮かび上がるところが面白かった」とうれしそうに話した。

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