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奈良クラブ試合サマリー J3第18節

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 先制点となるPKを決め、寺村(左)と喜ぶ浅川(29)=15日、相模原ギオンスタジアム ⒸNARA CLUB 撮影・塩澤成樹

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▽J3第18節(相模原ギオンスタジアム)

 

奈良クラブ 2―3 SC相模原

   (27)      (13)

 

▽得点者 【S】西山拓実、藤沼拓夢、橋本陸【奈】浅川隼人、嫁阪翔太

 

▽順位 6位 

 

▽観衆 1532人 

 

 【戦評】

 

 奈良が逆転負けした。前半43分に寺村の右サイドからのクロスに合わせた嫁阪がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これを浅川が決めて先制した。後半2分には西田の右クロスに嫁阪が合わせて加点した。しかし、同10分に左サイドを破られて失点。この前後のプレーでGKアルナウが負傷し退いた。同17分と40分に右サイドを破られて失点を重ね逆転負けした。浅川は今季10ゴール目。得点ランキング2位タイに浮上した。

 

 【記者の目】

 

 前半と後半とでは全く違う試合となった。前半は奈良のペース。相模原のプレスが緩く、奈良は最終ラインからボールを回して主導権を握った。前半43分に浅川のPKで先制。後半2分に流れの中から嫁阪が2点目を奪って、試合が決したかに見えたが、ここから奈良の戦況が暗転した。

 

 相模原は後半から4バックを3バックに変え、前線から激しくプレスをかけ主導権を奪い返した。ウイングバックの攻撃参加が増え、奈良は前への推進力を失い押し込まれる展開が続いた。

 

 後半10分に左ペナルティエリア角(奈良からは右)での攻防でタックルをかわされ失点。ここからチームは落ち着きをなくして混乱した。さらに右サイドを相模原のウイングバックに2度破られて失点を重ねた。奈良は相模原の変化に気付くのが遅かったようだ。 

 

 前半は8本のシュートを放った奈良は次第にリズムを失い、後半はシュート3本。逆に相模原は前半4本のシュートだったが、後半は7本を放ち、このうち3本をゴールにたたき込んだ。

 

 奈良はセンターバック2人とアンカーとの連係でバランスを保って攻守を構築するが、この日は誰がアンカーなのか曖昧で、ポジショニングが混乱したため、簡単にボールを失い、対応が後手に回ってしまった。どのゾーンを誰がケアし、誰がサポートするかが最後まで混乱していた。

 

 攻撃面は右FWの西田にスピードがあり、左FWの嫁阪は体幹の強さが武器になっていた。CFの浅川は安定したプレーを見せていた。

 

 先制したあと、2点目がいいタイミングで取れただけに、畳み掛けて相模原の息の根を止めるたくましさが欲しかった。

 

 フリアン監督は「(選手たちは)プレーにアグレッシブな姿勢がなかった。いつもできているディフェンスの動き出し、反応ができていなかった」と話した。

 

 奈良クラブが3失点したのは、昨年9月のヴェルスパ大分戦(JFL)以来。ただ、1週間後のFC大阪戦は5―0で完勝し、1週間でチームを立て直している。

 

 次節はホームで2位の富山と対戦する。守備の見直しを急ぎたい。(河村)

 

 

 

 

 

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