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奈良クラブ試合サマリー J3第12節

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中盤の底でセンス溢れるプレーをみせる可児(右)=ロートフィールド奈良©NARA CLUB(撮影・塩澤成樹)

▽J3第12節   =ロートフィールド奈良=

 

奈良クラブ 0―0 鹿児島ユナイティドFC

 

▽順位 4位 

 

▽観衆 1722人 

 

 

 【戦評】

 

 奈良は鹿児島の厚い攻撃に劣勢を強いられたが、持ち味の両サイドから反撃。左FW嫁阪のクロスボールに浅川、酒井らが次々とゴールに迫った。

 

 後半は攻守が激しく入れ替わり、奈良はショートカウンターからチャンスをつかんで鹿児島ゴールに迫った。しかし、どのチャンスもわずかに精度を欠いてゴールにはつながらなかった。GKアルナウは再三のピンチをファインセーブで切り抜けチームに貢献した。

 

 

 【記者の目】

 

 昨年、わずか勝ち点1差で3位となりJ2昇格を逃した鹿児島はやはり攻守に力強かった。前線の福田、藤本、五領らリーグ屈指のアタッカー陣が次々と奈良のゴールに迫った。しかし、リーグ最小失点を誇る奈良の守りは盤石で最後まで鹿児島にゴールを許さなかった。アルナウがファインセーブを連発し、どの選手も守備に大奮闘した。

 

 なかでも可児、堀内の動きは素晴らしかった。中盤の底で2人が連係し、ボールを奪って前線へとつなく。堀内と可児の距離感、呼吸、バランスがよく、センターバックと協力して、ブロックを作り鹿児島の攻撃に対応した。

 

 押し込まれる展開が続く中で、寺島が体を張ったプレーでゴールを阻止。左FWの嫁阪が逆サイドの自陣まで引いて守備に奮闘。守備の規律を守りながらも、ピンチになれば臨機応変に対応する選手たちの熱い戦いぶりが印象的だった。

 

 攻撃のチャンスは限られたが、惜しい場面ばかり。ゴールまでの形はできており、あとは精度だけだ。

 

 フリアン監督は「選手たちのゲームに対する理解が完璧に近づいている」と話し、優勝候補の鹿児島を破るチャンスを求め続けた選手たちに手応えを感じている。

 

 スコアレスドロー。「選手たちはいつも勝ちたいと思っている」と同監督は話したが、長いリーグ戦の中で、上位チームとの引き分け、勝ち点1の持つ意味は大きい。どこかのプロ野球監督が「アレを目指す」と話していたが、奈良クラブのチームとしての完成度、順位を見れば「アレ」が手に届くところにある。リーグ戦当初の「10位以内」の目標を上方修正してもいい時期はとっくに来ている。 

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