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奈良クラブ試合サマリー J3第8節

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攻守にベテランらしい攻守でチームに貢献する片岡(左)。中盤のキープレーヤーのひとり=29日、Axisバードスタジアム ©NARA CLUB 

奈良クラブ 2―0 ガイナーレ鳥取

 

▽得点者 【奈】浅川隼人2

 

▽順位 2位 

 

 

【戦評】

 

 浅川の2ゴールで3連勝した。前半17分に鈴木が競り合ったあとのこぼれ球を押し込み、後半8分には片岡の左サイドからのクロスを決めた。奈良は前後半合わせて3本のシュートで2得点。浅川は今季6ゴールとなり得点ランキング首位タイ。堅守で3試合連続のクリーンシート(無失点)となった。

 

 

【記者の目】

 

 最終ラインから前線まで、連動した動きで守り、奪ったボールを素早くつないでサイドからゴール迫る。奈良の動きは統一されており、選手個々のプレーに迷いがなかった。そこが強さになっている。

 

 先制点は中盤で鈴木がセカンドボールを競り合い、ゴール前へ流れたボールを浅川がタイミングよく蹴りこんだ。

 

 2点目は見事なサイド攻撃。自陣の左サイドから長いボールが放り込まれ、ゴールエリア内でボールを受けた酒井が、もう一度左サイドの高い位置に走り込んできた片岡にパス。片岡は落ち着いて逆サイドから詰めてきた浅川にクロスボールを送り加点した。

 

 どちらのゴールも選手間の距離がよく、攻守が機能して結果につながっている。

 

 鳥取は両サイドから仕掛けたが、奈良がクロスを上げさせない。両サイドから正面からショートパスをつないでボックスへの侵入を試みるが、奈良は体を張ったプレーに阻止した。

 

 守備に安定感があったが、終盤に相手が10人の劣勢だったにも関わらず、何度か正面突破を許したのが反省点。この戦況で鳥取の息の根を止める3ゴール目を奪って欲しかった。

 

 GK岡田、センターバックの伊勢、鈴木が大健闘。体を張ったプレーが光った。後半に途中出場したDF寺島が好プレーでピンチを防いだのも印象的だった。

 

 中盤は途中出場が続く片岡が2点目を演出。ベテランらしい攻守を見せてチームに貢献している。

 

 気になったのが警告。試合が始まれば、主審の判断基準を素早く理解し対応したい。カードの累積に注意だ。

 

 順位は2位だが、毎節首位が入れ替わる混戦状態。現時点で順位を気にすることはなく、奈良クラブは自らのコンセプトを確実に実行し、プレーの質を高めていくことに集中したい。 

 

 また、J3リーグはJFLのように約1ケ月の夏季中断がなく、過酷な夏の試合が続く。フィットネスも整えたいところ。

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