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税理士事務所KIZUNA、藤江さん-コロナに立ち向かう(14)

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気軽に相談できる税理士を目指す藤江さん=田原本町阪手の税理士事務所KIZUNA

 田原本町阪手の「税理士事務所KIZUNA」。コロナ禍の中、若き税理士、藤江誠起さん(31)が9月に開業した。藤江さんは、「何でも気軽に相談できる経営者のパートナー」として、税務を通じて顧問先企業の成長発展に全力を尽くす。

 

 同事務所では、税務申告と税務相談を中心に、中小企業の経営全般に関するトータルサポートを行っている。「税務を通じて、想いをつなぐ」が経営理念。売上や利益など、経営上の数字の先にある「経営者の『想い』(中長期的に会社をどうしていきたいかなど)を実現するための力になれたら」との思いが込められている。

 

 大学1年の時に「簿記の楽しさに目覚めた」と言う藤江さんは、大学院修了後、税理士補助として県内の税理士事務所に就職。働きながら独学で税理士試験の受験勉強を続け、2年前に全科目合格した。日々の業務と受験勉強の両立は大変だったが、「絶対に税理士になる」という強い気持ちで乗り切ったという。

 

 税理士補助として活動する中で発生したコロナ禍で、飲食業や宿泊業、建設業などさまざまな業種の顧問先企業が厳しい資金繰りの状況に直面する場面に遭遇。事業継続意欲が低下する多くの経営者の姿も目撃した。

 

 藤江さんは、事業計画をしっかりと作成し、補助金や助成金に関する情報提供を行うことで、廃業の増加を防ぐことができると判断。「コロナ禍の今こそ、自分の理想とするサービスを提供しよう」と、今年2月に税理士登録し、9月に開業した。

 

 「(経営上の)数字を見るだけでなく、経営者と同じ目線に立って顧問先企業の成長発展について考える」。藤江さんは理想とするサービスについてこう語る。

 

 事務所の屋号「税理士事務所KIZUNA」には、「顧問先企業や従業員、地域との絆を大切にしたい」との思いが込められているという。藤江さんは「税理士には固いイメージがあるかもしれないが、何でも気軽に相談できるパートナーとして、経営者に寄り添ったサービスを提供していきたい」と力を込める。

 

 

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