大学共通テストが13日、全国一斉に始ま…
大学共通テストが13日、全国一斉に始まった。県内では5280人が出願し、10会場で試験に挑戦。今年も本格的な受験シーズンの幕が開いた。
筆者が受験生だったのは30年以上も前だが、この季節になると当時の不安や焦りが今でも蘇ってくる。そうした感情に押し潰されそうになるのは、今年の受験生も同じだろう。
本番直前に予期せぬ天災に見舞われた能登半島地震の被災地の受験生はなおさらだ。自宅が全壊したり、親しい人を亡くしたりした受験生もいる。テレビニュースでは避難所で机に向かう受験生の姿も伝えていた。
文部科学省はそうした受験生に配慮し、受験票を紛失しても身分証明書なしで「仮受験票」を発行するなどの措置を実施。追試験の会場も特例として金沢市内にも設けた。
能登半島の受験生は、前日から試験会場近くのホテルに宿泊するなどして臨んだという。幸い初日は大きな余震もなく、落ち着いて試験を受けられたようだ。
十分な準備ができず不安は大きいだろう。しかし、まったく不安がない受験生もいない。今、持てる力を出し切ってほしい。(法)