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平城宮跡で謎解き「迷い狗」探し 先端大の学生がアプリ作成 5月1日からイベント

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奈良先端科技大の学生団体が作成したアプリ=16日、県庁

 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市高山町)の学生団体「Q―203」が、平城宮跡を巡って謎解きをするアプリケーション「平城京と迷い狗(いぬ)~消えた仔狗(こいぬ)はどこへ」を作成し、16日、県庁で発表した。同アプリの課題や利用者評価などのデータを得るため、5月1日から7月31日まで、奈良市の平城宮跡で同アプリを使ってもらうためのイベント(平城京魅力創造プロジェクト―市主催)を開催する。

 

 同大修士課程2年の7人が授業のグループワークをきっかけに立ち上げた団体で、情報技術を用いた謎解きで地域活性化に取り組んでいる。昨年12月に平城宮跡を舞台にしたアプリ作成を計画し、平城宮跡歴史公園の施設の指定管理者に提案したところ、協力を得られることとなった。

 

 アプリは朱雀門、朝堂院、第一次大極殿の三つのエリアを巡りながら、天平都人と会話をしたり、各所に配置されたQRコードを読み込んでゲームをしたりして迷い狗を探し、天皇に献上するストーリーで、奈良時代に新羅が聖武天皇に狗を贈った続日本紀の記述を基に物語を構成した。

 

 参加者は平城宮跡つどい館で参加費500円を支払い、自身のスマートフォンなどから専用ページにアクセスしてゲームをする。所要時間は1時間半程度。

 

 Q―203リーダーの橋本沙知さん(23)は「実際に歩いて、見てみないとわからない平城宮跡の魅力をアプリを通じて伝えられれば」と話していた。

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