注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

発掘成果が毎年のように全国の注目を集め…

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 発掘成果が毎年のように全国の注目を集める明日香村だが、高松塚古墳の壁画発見で「飛鳥ブーム」が起きた頃に比べると、観光客は半分ほどに減っている。

 

 同古墳の「飛鳥美人」が世間を驚かせたのは1972(昭和47)年。その後も日本書紀に登場する水時計跡やキトラ古墳の壁画発見が続き、昭和50年代の年間観光客数は180万人に達していた。

 

 近年は80万人前後で推移しており、発掘成果が話題を集めた年もそれほど大きな変化はない。そんな中、観光客が120万人近くに急伸したのが平城遷都1300年祭が開かれた2010年だった。

 

 同じ理屈で2年後に迫った大阪・関西万博に村が期待するのは当然だろう。大阪からインバウンド(訪日客)を呼び込もうと、「考古学観光」に注力している。

 

 関西に来た訪日富裕層の約1割が明日香村を訪問すれば観光消費は3億円増えるというからスケールの大きな話だ。

 

 ユネスコへの推薦を待つ「飛鳥・藤原」の世界遺産登録が実現すれば、観光客の呼び込みに向けた二の矢となる。海外で第二の飛鳥ブームが起きるかもしれない。(増)

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