人生100年の時代。厚労省によると全国の…
人生100年の時代。厚労省によると全国の百歳以上人口は今月1日時点で、前年同期より約4千人増加。過去最多の9万人台に達したという。
県内は36人増の1367人。国の集計とは基準が少し違うが、1997年に初めて100人を突破して以降、この25年間で約12倍に伸びた。
そして長寿を祝う節目も還暦や70歳の古希から88歳の米寿、90歳の卒寿へと延び続け、百歳が当たり前になりつつある現在は改めて年の取り方、人生設計の見直しが迫られている。
要するに目標だった長寿が実現。主眼が老後の健康や充実へと移り、さらに次は現役期間を延長し、老後を短縮する方向へと変化してきた。
百歳までとは言わないが、元気なうちは働こうとする意欲。社会の側も定年制の廃止など高齢者を従来の扶養対象ではなく、ともに歩む構成員と捉え直す姿勢を持つことが大切だ。
奈良労働局によると県内でも企業の65歳雇用措置の実施率が昨年初めて100%になったという。各世代が互いに過去の実績と同時に未来の可能性も認め合い、協働していければ。きょう19日は敬老の日。(松)