先に本欄で、高齢者の増加と人口減少に触…
先に本欄で、高齢者の増加と人口減少に触れた。目新しい視点でもないが、10年前と比べた近畿各府県の人口差なども挙げてみた。
すると今度は、民間組織「人口戦略会議」から「消滅可能性自治体」の一覧が公表された。全国744市町村に消滅可能性があるそうだ。本県では22市町村が挙がる。
根拠とした指標が20~39歳女性の人口減少率だったことから、既にその意味について疑問視する声も出ている。行政や民間の対策を促す狙いというが、はて?。
少子化が進むのは子どもを産む女性の減少による。ではなぜ減少するか。男女の晩婚化や非婚化のほか、結婚しても子どもは不要という意識の増加もあるかもしれない。
やはり根っこは人の意識にありそうだ。そして男女の共同性の在り方という難しい問題に行き当たるように思う。つまり「家族と社会」という問題だ。
「性」を基にした自然な関係が婚姻という社会的関係に踏み出せば、家族(夫婦や親子)に突き当たる。その現状や人々の意識がどうなっているか。ここを正確に把握しない限り、対策などあり得ないのでは。(北)