特集奈良ラーメン探検隊活動中!

歴史文化

【深掘り】本薬師寺跡 国家寺院の正門の様相明らかに - 南門基壇の南東隅を確認

関連ワード:

本薬師寺跡で確認された南門基壇の南東隅。奥は金堂跡=26日、橿原市城殿町

 奈良県橿原市城殿町の本薬師寺跡で、南門の基壇の南東隅と周囲の石敷きが見つかった。同寺の正門の位置と構造が明らかになり、調査した同市は「古代の寺院史研究における貴重な成果」としている。どのようなことが分かったのか。3月2日に一般向けの現地見学会が開かれる。午前9時から午後3時。小雨決行。(竹内稔人)

 

 本薬師寺は680年、天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ=後の持統天皇)の病気回復を祈って建立を発願した。698年にほぼ完成し、藤原京(694~710年)の四大寺の一つに数えられた。

 

 伽藍(がらん)は金堂の手前に東塔と西塔を配置した中枢部を、南側の中門と北側の講堂をつないた回廊が取り囲む。平城京遷都に合わせて現在の薬師寺(奈良市)に寺は移り、元の寺は本薬師寺と呼ばれるようになった。寺跡には現在、金堂や東西両塔の基壇と礎石が残る。

本薬師寺の伽藍配置図

 

石敷きが屈曲、基壇南東隅を確認

 南門の遺構は、2018年度の発掘調査で初めて確認された。今回は橿原市が2月1日から、18年度調査区の東側、一部重複する計146平方メートルを調査した。

この記事の残り文字数:1,773文字
(写真枚数:6枚)

この記事は歴史文化ジャンルの有料記事です。
続きをご覧になりたい方はログインまたは会員登録をお願いします。

初月無料で今すぐ見る
(会員登録画面へ)


奈良新聞デジタルの有料プランに入ると

  • 月額550円から有料記事が読める
  • 広告なしで快適に閲覧(一部バナーを除く)
  • 上位プランで紙面宅配や紙面ビューア利用可

購読お申込みの案内はこちら

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド