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【速報】桜井茶臼山古墳に副葬された銅鏡枚数、国内最多を更新 - 奈良・桜井

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3次元計測した銅鏡片(県立橿原考古学研究所提供)

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 初期ヤマト政権の王陵とされる、奈良県桜井市外山の大型前方後円墳・桜井茶臼山古墳(墳丘長204メートル、3世紀末)で、これまでの国内最多を更新する103枚以上の銅鏡が副葬されていたことが分かり、県立橿原考古学研究所(橿考研)が7日、発表した。

 

 過去の調査で見つかった銅鏡片から枚数は81枚以上とされてきたが、整理作業を継承した2020年からの科学研究で鏡片計385点に高精度化した3次元計測を実施。長年蓄積した国内出土銅鏡の3次元画像データと照合しながら新たな枚数や鏡の種類を特定した。

 

 銅鏡には「古墳時代前期の三大鏡群」といわれる漢鏡(中国産の鏡)・三角縁神獣鏡・倭製(国産)大型鏡を同時期の他の古墳よりもそれぞれ大量に含み、精緻(ち)な図像表現が多くみられるなど、橿考研は同古墳副葬鏡の傑出性を評価。「トップクラスの古墳として、王陵にはそれ以下のクラスとは段違いの数量、内容の副葬品があったことを初めて示す資料」としている。

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