働きやすい職場づくりさらに 社会福祉法人宝山寺福祉事業団 「くるみんプラス」認定 不妊治療の理解、職場内で 奈良労働局管内2件目
奈良労働局(橋口忠局長)は3日、社会福祉法人宝山寺福祉事業団(奈良県生駒市、辻村泰範理事長)に、「くるみんプラス」の認定通知書を交付した。管内のプラス認定は2件目。
くるみんプラスは、次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業「くるみん」の認定企業が、不妊治療と仕事の両立にも一定の基準を満たした場合に認定が受けられる。昨年4月に制度が創設された。
奈良市法蓮町の奈良労働局で交付式があり、橋口局長が辻村理事長に認定通知書を手渡した。辻村理事長は「職場内で不妊治療への理解を深め、互いに支え合う意識を持ってもらうことを第一に認定取得を目指した。認定を励みに、働きやすい職場づくりをさらに推し進めたい」と話した。
同法人は2021年5月にくるみん認定を取得。不妊治療については、1年間で5日間、有給で利用できる休暇制度を導入した。不妊治療や仕事との両立に関する研修、動画・冊子の作成などに取り組み、職員の理解を促進している。
認定企業には商品や広告で利用可能な認定マークが交付され、職員の意識・生産性の向上、優秀な人材の採用などが期待できる。