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奈良クラブ試合サマリー J3第9節

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「J初ゴールより失点0が嬉しい」と話した伊勢(中央)は堅守でチームに貢献。堅守の中心にいる=3日、ロートフィールド奈良

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奈良クラブ 3―0 テゲロバージャ宮崎

 

▽得点者 【奈】オウンゴール、伊勢渉、西田恵

 

▽順位 1位 

 

▽観衆 1823人 

 

 

【戦評】

 

 3ゴールを奪い4連勝した。前半1分にオウンゴールで先制。同28分に伊勢のゴールでリード。後半7分の西田の得点で突き放した。奈良クラブは4試合連続の無失点(クリーンシート)。5勝1敗3分の勝ち点18で愛媛と並んだが得失点差で首位。

 

 

【記者の目】

 

 前節の試合から中3日の奈良と中2日の宮崎との対戦。フィットネスが心配されたが、両チームとも疲労などの影響は感じられなかった。

 

 奈良は試合の入り方が良かった。前線から囲い込んでボールを奪い、サイドに散らして果敢に仕掛けた。左サイドから嫁阪がゴール前にクロスボールを送り、相手ディフェンスが処理を誤りオウンゴール。この開始1分のゴールで奈良は勢いづいた。

 

 さらに同28分に伊勢のJ初ゴールで加点。右サイドから嫁阪が伊勢の頭にピシャリと合わせた。いい時間帯にゴールが生まれ試合を優勢に進めた。

 

 後半7分には西田の移籍後初ゴールで宮崎を突き放した。ペナルティーエリア正面でボールを受けた浅川が右へと流し、走りこんだ西田が思い切りよく蹴りこんだ。

 

 西田はJリーグ50試合目の記念ゴールとなった。岩手に在籍していた2021年9月以来のゴールだった。

 

 ボールがよく回り、次々とチャンスを作りもう2、3点取れていてた。

 

 守備は素晴らしかった。GK岡田を中心にセンターバックの伊勢、鈴木の体を張ったプレーでピンチを防いだ。

 

 最終ラインから前線までが連動して動き、ボールを奪い攻撃に移る。どの選手も走り惜しみせずに動くことでチャンスと堅守につながっている。

 

 選手25人とリーグ最小の陣容だが、どの選手も複数のポジションをこなすことで、補い合い、選手個々の戦術眼向上にもつながっている。

 

 9試合で15得点6失点の素晴らし成績。奈良クラブの強さが際立っている。そのためか、昨年、J3在籍わずか1年でJ2へ駆け上がったいわきFCと比較され、奈良も1年で昇格か、とささやかれ始めている。 

 

 いわきFCは当たりが強く、フィジカルを全面に押し出したチーム。組織力の奈良クラブとはチームカラーが違うので単純に比較はできない。

 

 フリアン監督は「試合が終わり、週明けに新たなトレーニングを始めると選手たちが成長していく」と話し「まだ、9試合を終えたばかり。上位にいても、残り29試合あり、今後は分からない」と浮かれた様子はない。

 

 ただ、J2昇格が視野に入ってきているのは事実。来年同じチャンスが来るとは思えないだけに、フロントスタッフの動きが慌ただしくなってきている。

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