奈良県主催「氷河期世代応援会議」 村中さん(臨床心理士)が講演
奈良県主催の就労支援イベント「働きたい!ワカモノ・氷河期世代応援会議in奈良」(奈良若者サポートステーション運営)が8日、奈良市登大路町の県文化会館で開かれた。臨床心理士・公認心理師の村中直人さんによるトークセッションなどがあり、大人の発達障害や個人の特性を生かした働き方について考えた。
この日は、働くことに悩む人やその家族、企業の採用担当者ら約30人が参加した。
冒頭、県産業・観光・雇用振興部外国人・人材活用推進室の吉田和美室長補佐が「若年無業者などの就職を支援することは、本人の自立の可能性を広げるだけでなく、就職を通して奈良県の産業の担い手となっていただくために重要な施策」とあいさつした。
奈良若者サポートステーションの本年度の活動報告の後、トークセッション「ニューロダイバーシティの視点で発達障害をとらえ直す」を実施。村中さんは、ニューロダイバーシティについて「人の脳や神経、認知の在り方や特徴の違いを多様性と捉え、理解し尊重すること」と説明し、この視点からすると「人間の能力は文脈に依存する極めて相対的なもの」と強調した。
質疑応答や意見交換の時間もあった。