歴史文化
新・大和の神々/2 長岳寺の節会(天理市柳本町)【下】 - 願い込める勧請縄と杖
奈良県天理市柳本町の長岳寺で1月10日に営まれる「節会」。鎮守の神を迎え入れる「御仮屋(オカリヤ)」と併行してつくられるのが勧請縄だ。勧請縄が掛けられるそばには杖(塔婆)がくくられ、檀信徒の無病息災とともに社会の安寧の願いが込められる。
(竹内稔人)
勧請縄は三つのワラの束を編んで1本の縄にする。束それぞれにワラを追加しては力強くねじり、それを時計回りに編んでの繰り返し。目指す長さは15メートルほど。かなりの力仕事だ。