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「発掘された日本列島」展、なら歴史芸術文化村で7日開幕

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 「我がまちが誇る遺跡」で紹介されている井戸尻遺跡群出土の縄文土器=6日、天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村

 全国で実施されている発掘調査の中から注目の成果を紹介する「発掘された日本列島2022」展(文化庁、なら歴史芸術文化村、奈良新聞社、全国新聞社事業協議会主催)が1月7日から、奈良県天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村で開幕する。2月12日まで。1995年度に始まった巡回展で、本年度は今回が全国5会場最後の展覧会。奈良では2004年度以来、18年ぶり2回目の開催になる。

 

 

全国の注目の遺跡紹介

 

 毎年約8千件に及ぶ膨大な発掘調査の中から注目された遺跡を取り上げる「新発見考古速報」と、地域の個性的な歴史や魅力的な遺跡を紹介する「我がまちが誇る遺跡」で展示を構成。計約520点の出土遺物を公開する。

 

 新発見考古速報では旧石器時代から近代までの14遺跡を説明。6世紀初めの火山灰に覆われた地域首長の拠点施設と祭祀(さいし)遺構が見つかった金井下新田遺跡(群馬県渋川市)や、日本最初の鉄道の遺構で保存運動が話題となった史跡旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡(東京都港区)などの出土品が並ぶ。

 

 近畿からは稚児野遺跡(旧石器時代、京都府福知山市)や、栢ノ木遺跡(古代、同府井手町)、新宮下本町遺跡(中世、和歌山県新宮市)を取り上げている。

 

 

美しい縄文土器ズラリ

 

 我がまちが誇る遺跡では3遺跡をピックアップ。地元住民の主導で調査・保存が進められてきた井戸尻遺跡群(長野県富士見町)は、展示品として造形の美しい縄文土器の数々が並ぶ。

 

 なら歴史芸術文化村の岡見知紀学芸員は「奈良では普段見ることのできない全国の出土資料が一堂に集まっている。これを機会に文化財の保護や調査に関心を持ってもらえれば」と話す。

 

 奈良会場独自の地域展「物部氏の古墳 石上・豊田古墳群と別所古墳群」(天理市教育委員会など主催)も同時開催する。

 

 午前9時から午後5時開館。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。観覧無料。

 

 問い合わせは、なら歴史芸術文化村、電話0743(86)4420。

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