国原譜

戦国時代の名将、甲斐の武田信玄は、三方…

関連ワード:

 戦国時代の名将、甲斐の武田信玄は、三方ケ原の戦いで、織田・徳川連合軍を蹴散らし、京へ向かおうとしていた…。

 

 だが進攻途中で病に倒れ、無念の死を迎えた。遺言で「3年間は、(私が)死んだことを隠せ」と命じたという話は『甲陽軍鑑』にある有名な話だ。「もし信玄が上洛していたなら…」―歴史好きなら、考えただけでも胸が躍る。

 

 「室町幕府十五代将軍・足利義昭の求めに応じて、信玄を上洛させようと画策したのが、現在の香芝市の一部を領していた岡周防守(国高)だった」という説を、地元の歴史作家・上島秀友さんが唱えている。

 

 それは論文にまとめられ、昨年8月、日本歴史学会編集の学術誌「日本歴史」に掲載された。混乱の渦にまみれた戦国史に、新たな要素が加わった。

 

 その背景を詳しく語る「香芝市の中世を読み解く」と題した上島さんの公開講演会が、26日に香芝市内ふたかみ文化センターで開かれる。入場無料だが、事前申し込みが必要。問い合わせは同市文化財課、電話0745(77)1700。

 

 戦国史ファンには興味深い題材、といえまいか。(恵)

こちらの記事も読まれています

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド