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国原譜

1泊2日で島根を旅した。特にテーマを決…

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 1泊2日で島根を旅した。特にテーマを決めていたわけではない一人旅であったが、本県と島根との歴史的つながりを認識でき収穫が多かった。

 

 相撲の起源は当麻蹶速(けはや)と野見宿禰(すくね)の天覧試合とされているが、蹶速は本県の葛城市当麻、宿禰は島根の出雲出身とされ、野見宿禰神社が出雲大社の摂社として祭られていた。

 

 奈良時代、平城京の上級貴族の食卓では遠く離れた隠岐の島の海産物が並んでいたのだ。県立古代出雲歴史博物館の企画展で内容を知ることができた。

 

 世界最大の木造建築物といえば東大寺大仏殿。しかし、かつては出雲大社本殿が日本一の高さを誇っていた。同博物館には学説に基づく平安期の本殿復元模型が展示されている。

 

 出雲大社の祭神である大国主大神は、白ウサギや国譲りの神話で有名だ。国譲りの解釈、大和朝廷と出雲や出雲大社と大神神社(桜井市)の関係は多くの謎があるとされ、歴史書、エッセーが数多い。

 

 短い旅であったが、出雲の歴史をさらに深く知りたくなった。出雲大社に「縁結び」してもらったのだろうか。(栄)

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