これも知事交代の結果なのだろう。環境施…
これも知事交代の結果なのだろう。環境施策で県が掲げていた目標「きれいに暮らす奈良県スタイル」が「麗しい奈良県づくり」に変更された。
同事業を推進する協議会が改名を承認。活動内容は継続としているが、名称を変えるのを機に、取り組みの輪がさらに広がるよう期待する。
きのうの協議会総会で山下真知事は地球温暖化に伴う災害の激甚化に触れ、脱炭素社会の実現は遠い目標ではなく喫緊の課題だと指摘、今から着実に進めていかなければと訴えた。
これまでの「きれいに暮らす」施策では景観や美化に力点が置かれがちだった気もするが知事は、改めて環境面からの視点を強調した格好。
取り組みに貢献した団体や企業、個人を対象とする功労者表彰でも今年度は、川のきれい化と景観づくり部門だけで循環型の生活スタイル部門は該当なく、偏りが目についていた。
昨春から相次いだ事業見直しや方針転換。その仕上げとなる来年度予算案の発表が間近に迫るが、今回の名称変更も単なる看板の掛け替えではないだろう。知事が打ち出した麗しい県づくりに注目する。(松)