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国原譜

お帰りなさい、とでも言いたくなる。奈良…

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 お帰りなさい、とでも言いたくなる。奈良市のロートフィールド奈良会場に、全国から、そして海外からも、4年前のにぎわいが戻ってきた。

 

 コロナ禍で中止や縮小されてきた奈良マラソンだったが、昨日の開会式とミニマラソンで、これぞ奈良マラソンといえる場面があちこちで見られた。

 

 近鉄奈良駅から徒歩で受付会場に行くランナーの皆さん一人ひとりの顔も、晴れやかだ。耐えた4年と簡単に言うけれど、小学6年生は高校生になっている。

 

 中学3年生も大学生になるほどの長い期間だ。そんな苦難を乗り越えてきた大会だからこそ、ランナーだけでなく、大会を支えてきたボランティアの皆さんの思いも大きい。

 

 特別ゲストには五輪メダリストの有村裕子さん、そして元五輪選手の瀬古利彦さんといった豪華な顔ぶれがそろい、大会の完全復活に花を添える。

 

 全国でも屈指の大会として評価されてきたが、世界遺産の中を駆け抜け、沿道の市民らによる声援やおもてなしの素晴らしさは、他ではみられないという。初冬の大和路を、大いに楽しんでもらいたい。(治)

 

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