衆院選とは違い参院選は政権選択の選挙で…
衆院選とは違い参院選は政権選択の選挙ではないという。確かに、与党が負けて衆参にねじれが生じても政権は継続した例が過去に何度かある。
もちろん野党が参院で勢力を伸ばし、ねじれ国会の状態になれば政権が弱体化、政治の不安定化を招き、次の政権交代につながるケースも。
分岐点となるのは非改選を含めた過半数ライン。自民と公明の連立与党は今回の選挙で56議席を獲得すれば届くが、野党は72人の当選が必要で現有に19議席の上積みが求められる。
また憲法論議を視野に入れれば、与党のほか維新や国民を合わせた改憲勢力で全議席の3分の2を超える169議席以上に達するかも焦点。
衆院は同勢力が改正案の国会発議に必要な議席を確保しており、今回選挙で改めて民意が問われる。ただ改正の中身は勢力内に温度差があり、選挙の判断材料としては難しい面も。
いずれにしても任期6年を託す重要な選挙。県選管委員長が談話で指摘した通り、参院選は国の進路や将来の国民生活に大きな影響を及ぼす。困難な時代を切り開く意欲ある政党、政治家を見出したい。(松)