武士の刀と議員バッジ。権威や名誉の象徴…
武士の刀と議員バッジ。権威や名誉の象徴として共通点がありそうだ。では竹みつと木製の議員バッジはどうだろう。
時代劇では食うに困った浪人が、武士の魂である刀を生活費に換え、竹みつで体裁を保っているというのが定番。あまり褒められたものではないが、木製の議員バッジは評価が高まりそうだ。
大阪府議会は大阪産のヒノキを使った木製議員バッジの導入を決めた。現在の議員バッジは純金や銀が素材で製作費は1個当たり2万2千円。木製バッジは5分の1の4050円という。
写真を見る限り細工も美しく、大きいのでスーツに着けてもよく目立つ。地元材のPRにもつながり、視察の際など「このバッジは」と話題づくりにも役立ちそうだ。
経費削減策として提案されたが、「バッジにものを言わせて」「バッジの力で」など、権威誇示の道具のように見られがちな議員バッジのイメージ刷新につながり、議員としての自覚が高まるのでは。
経費はさておき、林野面積が県土の約8割を占める奈良県でも、地元材の木製バッジは一考の価値がありそうだ。(増)