特集奈良の鹿ニュース

スポーツ

奈良県ゆかりの選手に期待 - コラム スポーツ ウォッチング

関連ワード:

 プロ野球が始まった。ひいきチームの勝ち負けに一喜一憂する季節がやって来た。わが阪神タイガース(筆者、虎党ゆえお許しを)は開幕3連戦、巨人との伝統の一戦を1勝2敗で終えた。岡田彰布監督は「一つ勝てばええんよ」と開幕前、話していたが、連敗で迎えた第3戦も7回まで無得点。重苦しい展開が続き、3連敗で借金3という最悪のシナリオが頭をよぎった。

 

 「今日(第3戦)の勝ちは大きいよ。3連敗と一つ勝つのは大違いやからな」と試合後の監督インタビューで笑顔がこぼれた。

 

 県ゆかりの選手の動向も気になる。第1戦、虎の未来を背負うであろう智弁学園高卒3年目の外野手、前川右京(20)が躍動した。自身初の開幕スタメンに名を連ね、第1打席で安打を放った。阪神の高卒3年目以内の野手が開幕戦でヒットを放ったのは1968年の藤田平氏以来、実に56年ぶりの快挙だ。

 

 その前川。安打を放った直後の左翼守備で、五條市出身で智弁学園高の先輩、岡本和真(27)の大飛球をキャッチ。第2打席でも四球を選び出塁するなど、攻守で奮起した。昨年1軍デビューを果したが、優勝決定の歓喜の輪に加わることができず、悔しい思いをした。ちなみに岡本は第2戦で放った本塁打が決勝弾となった。

 

 第3戦では代打で出場した奈良市出身の小野寺暖(26、京都翔英高―大阪商業大)が先制の突破口を開き、監督の起用に応えた。前川らの活躍を祈り、今後も発信したい。(牡)

 

 

 

2024年4月3日付・奈良新聞に掲載

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド