任期満了に伴う奈良県高取町長選挙(11月5日告示、10日投開票)で、再選を目指して無所属での立候補を表明した現職の中川裕介氏(64)が15日、橿原市内で記者会見し、同選に向けた意気込みを語った。

　中川氏は「新たな事業や拡充した事業(2024年度を含め合計約130事業)に取り組み、町政運営を推進することができた」と1期目を振り返り、「子どもから高齢者までの誰もが暮らしやすくなるような町を目指し、持てる力のすべてを町政発展に尽くす」と決意を述べた。

　また、再選した際の基本的な考え方として、町政運営の基本である財政安定化▽時代の変化に対応した町政サービスの推進▽公共施設や設備の計画的な改修による有効活用▽防災、減災対策―などを挙げた。

　中川氏は1959(昭和34)年、高取町生まれ。83年3月に大阪市立大学経済学部を卒業。同年4月、県庁に入庁し、産業・雇用振興部長などを歴任した。退職後の2020年4月から県立医科大の理事を務め、同年10月に退職。前町長死去に伴う同年11月の町長選で初当選した。