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伝統文化に触れよう - 歴史芸術文化村で親子体験イベント

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紙すき体験に挑戦する親子連れ(右側)=26日、天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村

 親子で日本の伝統文化に触れるイベント「奈良県伝統文化を親子で体験しよう!」(県伝統文化親子体験キャラバン実行委員会主催)が26日、天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村であり、小学生とその保護者や小学校教諭など約30人が参加。「絵画」をテーマに和紙の紙すきと、紙や布の裏に紙を貼り付ける「裏打ち」の技法で書画の修理に挑戦した。

 

 同イベントは「子供たちの伝統文化の体験事業」として文化庁から採択されており、11月4日からスタート。来年1月27日までの合計5回にわたり、天理、桜井両市の会場で絵画のほか、「考古」や「仏像」などのテーマでワークショップが開かれている。今回が3回目。

 

 講師は紙すきが国の選定保存技術保持者兼県伝統工芸士で「福西和紙本舗」(吉野町)6代目の福西正行さん、書画の修理は同文化村で文化財の修復作業をしている「文化財保存」のスタッフ3人が務めた。

 

 冒頭、同実行委員会委員で天理市くらし文化部の西辻健一部長が「ふだん体験できない伝統文化に触れていただければ」とあいさつ。 講師から作業などについての話を聞いた参加者はワークショップ会場に。コウゾを材料にした紙すきでは、赤やピンク、黄、青など5色の染料を使って、はがきサイズや証書サイズの和紙をカラフルに仕上げた。

 

 天理市から参加した太田久美子さん(46)と小学6年生の太田都琳(さとり)さん(12)親子はともにはがきを制作。都琳さんは「色を付けるのは難しかったが、クリスマスをイメージしたいい色のができた。はがきは飾ったりしておきたい」。久美子さんは「貴重な素材を使ってすごい体験をさせてもらった」と話した。

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