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未来へつなぐ地域の宝 - 奈良県葛城市の調田坐一事尼古神社で大絵馬奉告祭

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保存修理を終えた絵馬の奉告祭。右上は「平敦盛・熊谷直実」の絵馬。=28日、葛城市疋田の調田坐一事尼古神社

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保存修理が完了

 

 奈良県葛城市疋田の調田坐一事尼古(つくだにますひとことねこ)神社で、今年8月から保存修理が行われていた拝殿の大絵馬3点が作業を終えて戻り、28日、奉告祭が営まれた。

 

 修理を終えた絵馬は、「上杉謙信・武田信玄」と「平敦盛・熊谷直実」の合戦の様子を描いた1861(文久元)年の幕末の作品2点と、人形浄瑠璃などの演目「菅原伝授手習鑑」を描いた同79(明治12)年の作品3点。なら歴史芸術文化村(天理市杣之内町)で、絵の具の剥落止めや虫穴の補填などの修繕が約3カ月かけて行われた。1857(安政4)年に改築された同社の拝殿には、多くの絵馬が氏子らによって奉納されて掲げられたとみられる。

 

 今回の修理は、先人たちの思いが込められた絵馬が、色あせていくことを残念に感じていた疋田神社伝統行事保存会のメンバーの呼びかけで計画。葛城市歴史博物館に経年劣化を止める方法を相談し、文化資源活用補助金を利用した修理が実現した。地域、神社、氏子の四者が一体となり、事業に取り組んできたのだという。同保存会副会長の石井康友さん(73)は「今回の修理で、今後50年、きれいに残ってくれたらうれしい」と話した。

 

 この日は、汚れが取れて色鮮やかになった絵馬を再び拝殿に掲げたあと、高津和司宮司(63)による祝詞奏上や鈴によるお清めが行われ、関係者が玉串を奉納した。

 

 神事を終えた高津宮司は「皆さまのおかげで立派に修復された。地域の宝としてお参りいただけるよう努めていきたい」と感謝を述べた。

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