募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

歴史文化

時期ごとの亀甲形陶棺ずらり 製造法も紹介 - 奈良市埋文センターで12月1日まで特別展

関連ワード:

最も古い時期の6世紀中ごろ〜後半につくられた亀甲形陶棺=奈良市大安寺西2の市埋蔵文化財調査センター

 「亀甲形陶棺」と呼ばれる特殊な形をした棺(ひつぎ)に焦点を当てた秋季特別展が、奈良市大安寺西2丁目の市埋蔵文化財調査センターで開かれている。亀甲形陶棺とはどんな棺で、どのような人物が埋葬されたのか。展示を担当した山口等吾技術員に特別展の見どころとともに解説してもらった。(竹内稔人)

 

 陶棺は粘土でつくられた焼き物の棺。山口さんによると、製作されたのは古墳時代後期(6世紀中ごろ)から飛鳥時代(7世紀中ごろ)まで。全国で約800例が確認されており、分布は岡山県や近畿地方に多い。

 

 奈良県内では約60例が出土。うち43例が奈良市北西部に集中する。亀の甲羅のような格子目文様をもつドーム状のふたが特徴で、「亀甲形陶棺」と呼ばれる。多くは丘陵の斜面に穴を掘った横穴墓から出土。同地域は亀甲形陶棺を用いた一大葬地とみられている。

 

 特別展では市内の出土品14点を中心に展示。山口さんは「これだけ一挙に公開するのは初めてです」。亀甲形陶棺がずらりと並んだ会場は壮観だ。

この記事の残り文字数:1,224文字
(写真枚数:2枚)

この記事は歴史文化ジャンルの有料記事です。
続きをご覧になりたい方はログインまたは会員登録をお願いします。

初月無料で今すぐ見る
(会員登録画面へ)


奈良新聞デジタルの有料プランに入ると

  • 月額550円から有料記事が読める
  • 広告なしで快適に閲覧(一部バナーを除く)
  • 上位プランで紙面宅配や紙面ビューア利用可

購読お申込みの案内はこちら

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド