福寿館 うま味上乗せに特徴 - ピックアップ 奈良の注目企業(9)
日本政策金融公庫奈良支店 村島瞳
福寿館(西田泰信社長)は「最上級の黒毛和牛を皆様に」をモットーに、奈良県内(奈良市、橿原市)と大阪なんばに精肉店とレストラン(計5店舗)を展開している。
山形県西山町にある環境に恵まれた直営の月山牧場で牛を1頭ずつ丁寧に育て、その肉を自社精肉店やレストランで販売・使用している。牧場では常時500頭の牛を育成しているが、子牛の繁殖から肥育までを一貫して行っていること、うま味を上乗せするために通常32カ月齢程度である黒毛和牛の出荷月齢を、40カ月齢程度まで延ばしていることに大きな特徴がある。
そんな福寿館が今年2月、近鉄奈良駅から東向商店街を南へ徒歩2分程度の所に「奈良公園前店」をオープンした。1階は寿き重やステーキ重などを定食形式で気軽に楽しめる空間、2階は料理長が提供する四季折々の食材をふんだんに使った牛肉料理と和食の空間(完全予約制)となっており、どちらもゆったりと和牛を楽しめる。
西田社長は「私が毎週月山牧場へ出向き、目をかけている牛をメインに提供させてもらっています。一緒に過ごす相手やシーンに合わせて、ぜひご家族やご友人と、または一人でこっそりと、最高の肉のうまみを味わいにお越しください」と話している。
福寿館
奈良県橿原市十市町425の1
電話:0744(21)5511