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徳勝龍の引退で家族や後援会長ら「立派な親方になって」 関係者ら惜しむ声も

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大相撲初場所の優勝パレードで、沿道の声援に笑顔で応える徳勝龍=2020年2月23日、奈良市の三条通

 12日に現役引退を発表した大相撲力士の徳勝龍(37)。小中学時代を過ごした奈良県橿原市内の学校関係者や地元天理市の後援会、奈良市に住む母親から引退を惜しむ声や、これまでの努力をねぎらう声が聞かれた。

 

 徳勝龍は出身の橿原市立新沢小学校に2020年初場所の優勝後に訪問し、児童らと交流を深めた。

 

 同校の黒松敏行校長は「優勝後に母校である本校を訪れ、垂れ幕の前で全校児童にお話しくださった時、その大きな体と優しさに触れ、子どもたちが徳勝龍関のことを大好きになったことを思い出します。今後は後進の指導育成などでのご活躍を祈念しています。これまで本当にお疲れさまでした」と労をねぎらった。

 

 出身中学校の市立光陽中学校の奥野学校長は「本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。少しゆっくりしていただき、次の世界へ進出してください」とコメントした。また、徳勝龍の後援会「徳勝龍関育てる会」の石津宏一会長(87)は「本人から昨日(11日)の夜に引退する旨の電話があった。もう少し頑張ってほしい気持ちもあったが、無理も言えない。良い親方になってもらいたい」と語った。

 

 徳勝龍は小学生時代に自ら望んで、葛城市や橿原市の相撲道場に入った。また、自宅のあった橿原市内から大阪府岸和田市の相撲道場へ、母親の青木えみ子さん(61)ら両親は高速道路で片道約1時間半の道のりを車で送迎した。

 

 えみ子さんは「お疲れさまでした。進学もプロへの道も自分で選び、親方になることも自分で決めました。長い間、ドキドキ、ハラハラしながらも楽しませてくれました。たくさんの親孝行もしてくれてありがとう」と感慨もひとしおの様子。「これまで支えていただいた皆さまへの感謝を忘れず、立派な親方になって恩返ししてください」と今後の活躍に期待を寄せた。

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