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吉野杉建築の魅力紹介 イムラ社長著書第2弾「アレルギーケアに! “奇跡の杉”の家」 抗アレルギー効果詳述

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第2弾の自著を手にする井村社長=奈良市三条大路3のイムラ奈良本社

 「吉野杉の家」で知られる木造住宅施工会社「イムラ」(奈良市)の井村義嗣社長(69)が、吉野杉の住宅や効能を語る著書の第2弾「アレルギーケアに! “奇跡の杉”の家」(A5版180ページ、プレジデント社)を刊行した。アレルギーに対する吉野杉の効果の可能性に触れ、吉野杉の建物の魅力を紹介している。

 

 同社は20年以上にわたり吉野杉を使った家づくりを推進。住宅供給数は約1100棟に上る。約2年前の初の著書では、吉野杉をはじめ各所に自然素材を用いた健康住宅「吉野杉の家」や吉野杉の供給地である川上村、吉野林業再生を目的とした産官一体の取り組みなどを語った。

 

 今回は、2016年から始めた吉野杉の抗アレルギー効果の研究について詳述。吉野杉の家で暮らす顧客から寄せられた子どものアトピー、ぜんそくなどのアレルギー症状が緩和したとの声を受け、県立医科大学の協力で共同研究を進めた。昨年、同大免疫学講座の伊藤利洋教授が吉野杉にアレルギー症状を緩和する可能性があるとの論文を発表した。

 

 論文発表までの経緯や内容、抗アレルギーにつながる仕組みなどは、関係者の座談会や伊藤教授のコラムを中心に紹介。このほか、林業再生と材木の地産地消を柱とした地域創生、循環型社会の形成などについて、子どもの発育に関する専門家のコラムと併せて収録している。

 

 井村社長は「家づくりを地域に根差した社会貢献や地域活性化につなげようというのが産官学のプロジェクト」とし、「本書を通して吉野杉の良さを再認識していただければ」と話す。

 

 本体価格1500円(税別)。全国の一般書店で発売中。

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