奈良労働局(橋口忠局長)は19日、女性活躍推進法に基づく女性活躍推進優良企業(えるぼし)に認定された佐藤薬品工業(奈良県橿原市、佐藤雅大社長)に認定通知書を交付した。同局管内のえるぼし認定企業は12社となった。

　奈良市法蓮町の同局別館で交付式があり、橋口局長が佐藤社長に認定通知書を手渡した。佐藤社長は「女性管理職の割合をさらに高めるなど、今後も取り組みを続けたい。認証制度への社員の認識を高め、認証を受けた会社で働くことに誇りを持ってもらえるようにしたい」と話し、他の認証取得への意欲も見せた。

　佐藤薬品工業は2020年4月1日〜25年3月31日を行動計画期間に設定。正社員に占める女性労働者の割合が産業平均値の21.3%を大きく上回る41.1%であるのをはじめ、管理職に占める女性労働者の割合が産業平均値以上、女性労働者の平均勤続年数が男性労働者の平均勤続年数の7割以上といった五つの項目をクリアした。

　えるぼし認定は、女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況が一定の基準を満たした企業を厚生労働大臣が認定する制度。認定企業は認定マークを商品や広告に使用でき、公的機関の求職者へのPRが受けられるなど、従業員の意欲向上や優秀な人材の定着、獲得が期待できる。