南都銀行(奈良市、橋本隆史頭取)は、近鉄奈良駅南側に新たな出張所「本店営業部近鉄奈良駅前出張所」(同市西御門町)を10月23日にオープンさせる。2024年度中に予定している本店営業部の新本館(同市大宮町)への移転後、現本店営業部(同市橋本町)周辺が同行店舗のない「空白地帯」とならないようにする狙いがある。顧客の利便性も確保する。

　新たな出張所は、西御門服部ビル1階に入る。窓口や商談室のほか、ATM(4台)や貸金庫(588箱)、両替機(1台)などを備える。同行は「新本館の建設に伴う本店営業部の移転に先立ち、現本店営業部周辺のお客さまの利便性を確保する」としている。

　1926年に竣工した現本館は老朽化が進んだことから、新本館(地上7階建て、延床面積約1万平方メートル)を建設し、2025年3月までに本店営業部を移転する予定。本店営業部移転から約3カ月後に、大宮支店(同市大宮町6丁目)とJR奈良駅前支店(同市三条町)を新本店営業部内へ移転し、共同店舗化する。

　また、同市中心部における店舗ネットワーク再編の一環で、手貝支店(同市今小路町)での業務を今年10月20日に停止、同23日に現本店営業部に移転して共同店舗とする。店番、店名、口座番号の変更はなく、通帳や証書、キャッシュカードはそのまま利用できる。