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歴史文化

「力」あふれる圧巻の造形美 - 「発掘された日本列島2022」展

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 全国の発掘調査の成果を紹介する「発掘された日本列島2022」展(文化庁、なら歴史芸術文化村、奈良新聞社など主催)が、奈良県天理市杣之内町のなら歴史芸術文化村で開かれている。地域の個性的な歴史や魅力的な遺跡を取り上げた「我がまちが誇る遺跡」、成果が注目された14遺跡の「新発見考古速報」のほか、奈良会場独自の地域展「物部氏の古墳 石上・豊田古墳群と別所古墳群」(天理市教育委員会など主催)も同時開催。展示品約520点の中から一部を紹介していく。

 

 

◆我がまちが誇る遺跡

 

 四方神面文深鉢(しほうしんめんもんふかばち)

 井戸尻遺跡群(長野県富士見町)

 縄文時代

 

 煮炊きに用いられる深鉢形の土器。高さ約35センチ。目を引くのは箱形の大きな四つの把手(とって)。造形も豊かで何かを表しているのだろうか。眺めていると顔のように見えてくる。

 

 縄文時代中期(5500~4500年前)の遺跡が集中する井戸尻遺跡群は、地元住民主体で調査・研究、保存運動が進められてきた。遺跡の保存と活用を考える上で参考としたい事例だ。

 

 出土した土器は造形が美しく、イギリスの陶芸家バーナード・リーチや日本の芸術家岡本太郎の心を震わせたというエピソードも残る。「列島展」の会場には個性あふれる縄文土器の数々が並ぶ。

 

 「発掘された日本列島2022」展は2月12日まで。観覧無料。

 

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