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「奈良のシカ」前年比77頭増加 子鹿2年ぶり200頭台

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奈良公園内の生息頭数の増加が確認された「奈良のシカ」=19日、奈良市

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 奈良の鹿愛護会は19日、奈良公園(奈良市)内に生息する国天然記念物「奈良のシカ」の生息頭数調査の結果を発表した。保護施設「鹿苑」に収容された鹿を除く公園内生息頭数は1182頭で、前年から77頭増加。今年生まれた子鹿が2年ぶりに200頭台に増えたほか、1年間の死亡頭数が減少した。同会は「1200頭前後の例年の平均的な頭数に戻った」としている。

 

 調査は15、16日の2日間で同会の職員らが目視で実施した。鹿苑内を除く公園内生息頭数の内訳は雄204頭(前年比13頭減)、雌747頭(同59頭減)。子鹿は231頭で、前年の82頭を大きく上回った。子鹿は2016~20年の5年連続で200頭を超えていたが、21年は原因が不明ながら大幅に減少していた。

 

 けがや病気で鹿苑に保護された鹿の頭数は340頭(同36頭減)。雄が186頭(同9頭減)、雌が154頭(同27頭減)。鹿苑を含む鹿の総数は1522頭(同41頭増)だった。

 

 1年間で確認された死亡頭数は130頭で、前年より139頭減少。死因は疾病49頭(同31頭減)▽交通事故27頭(同32頭減)▽老衰などを含む「その他」54頭(同75頭減)―だった。野犬による死亡は前年に続きなかった。

 

 奈良公園内で発生した交通事故件数は57件で前年より61件減少。公園周辺を含む総件数は128件だった。発生場所は、国道369号県庁東交差点―近鉄奈良駅前間(19件、死亡鹿数7頭)や、国道169号県庁東交差点―福智院交差点間(18件、同7頭)などが多かった。

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