特集奈良の鹿ニュース

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世界遺産や若草山一望 展望レストラン営業開始 - 「ホテルニューわかさ」

 

屋上の展望レストラン「鹿(ROKU)」からの眺め(ホテルニューわかさ提供)

 

 

鹿の名を冠した絶景のレストラン

 奈良市北半田東町の「ホテルニューわかさ」は9月12日から展望レストラン「鹿(ROKU)」の営業を開始した。同館が今春リニューアルした屋上テラス「空庭(ソラニワ)」内にあり、食事利用は宿泊者が対象。当面は特定の客室(現在5部屋)の2食付プラン予約でのみ利用できる。利用対象の客室やプランは順次増える予定。

 

展望レストラン外観(左)。右には正倉院の校倉造りが、宮大工により再現されている。(同)

 

 もとは階段でのみアクセスできた屋上テラスだったが、より多くの宿泊者に楽しんでほしいとの思いで、約一年をかけ一階から屋上までの直通エレベーターを開通させた。展望レストランのほか、外には吉野杉のバーカウンターなども設置。将来的にはオープンエアーでドリンクを楽しんだり、プロジェクションマッピングを行うなど、夜にも楽しめるコンテンツを増やす予定。国内外からの宿泊者に向け、奈良での滞在を充実したものにとアイデアを練っているところだ。宿泊者以外の利用や、昼の営業も視野に入れている。

 

 

吉野の家具職人の技術が生きた空間

 「鹿(ROKU)」はあたたかな木のぬくもりを意識した設えが特徴。テーブルや椅子、カウンターまですべて吉野杉が使われている。客席東側は全面窓となっており、東大寺大仏殿や若草山の景色を眺めながら、大和懐石料理を楽しむことができる。

 

夕暮れ時の展望レストラン(同)

 

 

食でも奈良を堪能

 メニューには奈良名物である柿の葉寿司や奈良漬け、大和ポークや三輪素麺から、古代のチーズと呼ばれる蘇(そ)なども、ふんだんに取り入れている。鹿や若草山が描かれた料理長オリジナルの器や、空間のいたるところにちりばめられた鹿モチーフも見どころのひとつ。目でも舌でも奈良を感じられる工夫がこらされている。元は春日大社や東大寺への魚の卸業から始まったという同宿らしく、「食には特に力を入れている」と自信を見せる。

 

 同館取締役会長の下谷幸司氏(68)は「展望レストランの名前には奈良のシンボルでもある鹿の名をそのままお借りした。当館屋上は若草山の絶景が望め、鹿の雄たけびや、朝夕1300年鳴り続ける東大寺の鐘の音も聞こえる唯一無二の空間。食事のほか、古都奈良の景色と、日本の木造伝統技術の素晴らしさも知ってもらえたら」と話す。

 

時間とともに変化する外の景色を楽しみながら頂く大和懐石(写真はイメージ・同)

 

カウンター内から若草山を見守る、鹿の作品。

 

 

客室にも館内にも、鹿があふれる空間

 館内には共有スペースから各部屋まで、鹿モチーフのものがあふれている。鹿の人形はおかみのハンドメイドで、季節にあわせて飾り替えをしている。廊下には鹿を主とした奈良の写真も展示されており、館内を巡りながら美術館のように楽しめる工夫が。また部屋の露天風呂や、展望レストランの石畳には目を凝らすと隠れ鹿がいたりと遊び心も。滞在中たっぷりと鹿を堪能できる。

 

館内の鹿モチーフはおかみのセレクトが中心。鹿の人形と衣装はハンドメイドのあたたかみがある。

 

 

展望レストランでの食事付プラン対象「白鹿」の部屋。奈良の町屋に多い細長い造りと通り土間が特徴。正面窓の外には若草山を見ながら楽しめる露天風呂も。(同)

 

 

近隣の散策でも鹿を満喫

 同館で仲居とSNS広報を兼務する西村晴奈さん(32)は、「当館は大仏殿にもほど近い『鹿が遊びに来る宿』。展望レストランのほか、館内も一歩歩くごとに鹿モチーフが見つかるほどで、鹿好きな方にはぴったりの宿。秋は近隣の散策で、銀杏や紅葉の色づく中くつろぐ鹿を眺めるのがおすすめの過ごし方。」と語った。

 

 中でも、大仏池は大きな銀杏の木×鹿、大仏殿裏手の講堂跡は紅葉×鹿×東大寺のコラボレーションが楽しめる散策コース。涼しくなったら紅葉と大パノラマを楽しめる若草山へのハイキングもおすすめ。

 

各部屋には西村さん手作りの「鹿せんべいの上げ方案内」が。県外からの宿泊者や鹿初心者、鹿たちにも嬉しい心遣い。

 

 

ホテルニューわかさ外観(同)

 

 

 

 

読者特典

「ディナーお食事券ペア 2組様ご招待」プレゼント
 

抽選でお食事券(ペアで3万円相当)をプレゼント。ホテルニューわかさのinstagramアカウントフォロー&同アカウントへの「奈良新聞みたよ」のDM送付が応募条件。10月30日締め切り。抽選ののち、11月10日に当選者のみにDMにて連絡。(招待月は12月または2023年1月の指定日から選択可。その他詳細は同ホテルと当選者にて打ち合わせ)

 

 

施設情報

※記事公開時の情報です

<施設名>

ホテルニューわかさ・和鹿彩別邸 (ホテルニューワカサ・ワカサベッテイ)

※同宿は奈良格子や奈良晒を使用した部屋や鹿をテーマにした部屋のある本館の「ニューわかさ」、奈良の町家がコンセプトの「和鹿彩別邸」で構成されている

<住所>

奈良市北半田東町1

<宿泊プラン>

本館展望レストラン「鹿(ROKU)」での食事付宿泊プランは39600円から (1泊2食付・大人2名1室利用時の大人1名あたりの料金・税込み) 

<駐車場有無>

あり

<電話>

0742-23-5858

<公式instagram>

  • Instagram

 

 

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