自民党の裏金づくり問題については、既に…
自民党の裏金づくり問題については、既に本欄にいくつも言及がある。この上に何を、という感もするが、有権者側の主体性という視点で少し考えたい。
言うまでもなく、今回露出した事態は政治の面での犯罪的行為だ。いくつかの派閥が解散するというが、問題の解決になるはずもない。
自民党側の改革がどのようなものになるのか注視するとしても、要は有権者側の取り組みをどのようなものにするかが大事だ。その前提として、問題の根っこをしっかり把握したい。
一つは、伝統的な保守政治を支えたのが、やはり「カネの力」だったことが明らかになった。裏金が政治的な力になっていたということだ。
これを払拭するには、理念や政策に基づく政治に変えていかねばならない。ただし、とても難しい。その難しさは、これまで行われた選挙の結果にも表れている。
野党に何が足りないか。恐らく政治的な構想だと思う。自民党政治を上回る構想を示してこられなかったということだ。まずは個人献金や団体献金の改革政策を示すのもいい。有権者側も考えやすいと思うが、どうだろう。(北)