何だかうそをつかれていた気分だ。自民党…
何だかうそをつかれていた気分だ。自民党の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、県選出の堀井巌参院議員が今になって事実を明かした。
直近5年間で還流された876万円の収入を政治資金収支報告書に記載してこなかった。それ以前の分を含めると1000万円を超える見通しだ。
現金は金庫に保管していたので「支出はない」という。10年以上の議員歴があるから、得体のしれない現金が金庫に眠ったままだったというのを信じろというのか。
4年半前の前回選挙時には「全額還流」されたはずで、秘書から「報告がなかった」というのも無理がある。元代議士秘書(70)が「そんな秘書はありえない」と指摘する。
昨年暮れの外務副大臣を辞任した時に「(所属している安倍派が)国民から疑念をもたれる事態は遺憾。国政が遅滞しないための観点から」辞任するとした。
その時に自身の還流はつかんでいただろうし、他の議員の逮捕者も出ている今になって、会見で発表という姿勢がおかしい。党県連の会長代行や議員職はそのままで国民が納得するか。選挙は来年だ。(治)