1995年1月17日、午前5時46分に…
1995年1月17日、午前5時46分に発生した「阪神淡路大震災」から29年目の朝を迎えた。
マグニチュード(M)7・3、震度7の直下型の地震は、死者6400人以上、住宅被害は約64万棟という大きな被害をもたらした。
奈良でも震度4を記録。「負傷者12人、建物の一部倒壊15軒などの被害が発生」した。(「歴史から学ぶ 奈良の災害史」2014〈平成26〉年、県総務部知事公室 防災統括室・発行)。
トリアージ(非常時の治療の優先順位)、通電火災、伝言ダイヤル、ボランティア、仮設住宅、孤独死、液状化現象…といった言葉を知った。約2時間後の7時38分に起きた余震(M5・4、震度4)も記憶に残る。
元日に起きた能登半島地震の規模は、阪神淡路の9倍といった説まで出ている。古い木造家屋が多く、建物の耐震化があまり進んでなかった上に、高齢者が多いのも被害拡大につながったようだ。
今は個人で支援物資を送ったり、現地でボランティア活動―などとは思わず、推移を見守ることが肝要。きょうは鎮魂の祈りと地震への備えを考える日としたい。(恵)