あれから7年、センバツ優勝投手が、プロ…
あれから7年、センバツ優勝投手が、プロ野球で最優秀選手(MVP)と新人王のW受賞を果たした。智弁学園出身の阪神・村上頌樹選手だ。
調べてみると、県関係者のMVPは、35年前に、天理高出身で、当時の南海・門田博光選手以来となる。不惑の年に本塁打と打点の2冠を獲得してのものだ。
誰もが知っている王貞治選手やイチロー選手などに並んでのものだ。1軍登録選手がリーグで400人以上もいるなかで、その年の最優秀選手なのだから価値がある。
村上選手の甲子園での活躍は、今でも記憶に残る。準決勝での龍谷大平安(京都)との激闘、そして決勝は古豪・高松商業(香川)との延長戦を制した。
村上選手がサヨナラの決勝点をたたきだした場面はしびれた。5試合すべてを一人で投げ抜いて、堅固な守備もあり失点はわずか3、計669球を投げぬいた。
そして今春、1軍マウンドで、7回まで完全試合ペースだったが、勝ちにこだわった岡田監督の采配で交代したが、ファンに虎の「村神様」を印象づけた。ともあれ、県民とともに喜びたい。(治)