秋田県の佐竹敬久知事が、秋田市での講演…
秋田県の佐竹敬久知事が、秋田市での講演会で四国の料理を「貧乏くさい」と発言して謝罪したことを受け、同県と四国4県は一昨日、佐竹知事も参加して東京のJR有楽町駅前で合同イベントを開いた。
5県の交流を深め、観光PRにつなげようと四国の知事が提案したことが実現。5県の特産品「じゃこ天と徳島ラーメン、オリーブの新漬け、ゆずポン酢、きりたんぽ」が詰められた「なかよしセット」は、限定50セットが即完売した。
「なかよしセット」とは、実にうまいネーミング。お互いに、けなしあうのではなく、何とか丸く収めて、「(舌)禍転じて福となす」にしたかったのだろう。
参加した愛媛県の中村時広知事は「あんまり気にされんでください。お互いの宣伝となり、結果よしだ」と応じたという。寛大な、大人の対応に佐竹氏も救われたことだろう。
氏は「酒もうまくない」と酷評していたが、「酔鯨」「土佐鶴」は、たいていのスーパーで売っているし、「梅錦」や「石鎚」などもうまい。
就任から14年余、長期政権のおごりが口を滑らせた出来事に見えた。(恵)