「還暦を過ぎた男がフラメンコなんて」と…
「還暦を過ぎた男がフラメンコなんて」と驚きながら友人が通っている教室の発表会に出掛けた。出演者の一生懸命さが伝わってきて、感銘を受けた。偏見はいけない。
「どうせ単独か2人くらいで踊るだけだろう」とたかをくくっていたが、どうしてどうして、レッスンの積み重ねが必要な4人から10人程度の複雑な振付の群舞が次々に披露されたのだ。
出演者(受講生)は25人で男性は3人。年齢も技量もさまざまだったが、会場は出演者それぞれの応援団が駆けつけ発表会は大いに盛り上がった。
熟年ながら初心者の友人は終演後、満足した表情を浮かべていた。職業にするならともかく、趣味で始めるのに「今からでは遅いはない」と実感した。
バレエ教室の講師をしている知人の話によると、若い頃バレリーナに憧れていた女性が熟年になってバレエを習い始める例も多いという。
踊るのは健康維持に役立つだろうし、仲間との交流も楽しいから老化予防になるのでは。「俺も何かダンスを始めようかな」と突き出たビール腹をなでている今日この頃である。(栄)