半世紀前、イスラエルの国際空港で事件が…
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半世紀前、イスラエルの国際空港で事件があった。一般にテルアビブ空港乱射事件と呼ばれる。日本人3人が銃を乱射、多数の死傷者が出た。
1972年5月30日のことだ。3人は当時「アラブ赤軍」などと自称(後の日本赤軍)。パレスチナ解放を掲げる組織支援の「国際義勇兵」として参加していた。
3人のうち2人は同日死亡、残る1人は今もパレスチナ周辺の国で生きているという。いずれも当時20代の若者である。彼らは「世界革命戦争」を夢見ていた。
筆者は当時大学生で、こうした組織は知っていた。イスラエル支配下の地区にあって、パレスチナ解放機構(PLO)がパレスチナ人代表機関だと認識していた。
一時は和平の動きが進み1994年、当時のアラファト・PLO議長とラビン・イスラエル首相がノーベル平和賞を受賞するほどになった。
ところが、ラビン首相が暗殺されるなどで和平は進展せず、そこに登場したのがイスラム組織・ハマスだった。当時ハマスは「和平粉砕」を掲げていたと記憶する。まずは即時停戦。そして和平交渉の復活を強く望む。(北)