ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長…
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ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、鈴木宗男参院議員がロシア訪問。鈴木氏の行動と発言の何が問題なのだろうか。
鈴木氏は、国力の差があり、ロシアが負けることはないと言っている。勝敗ははっきりしているのだから、ロシア主導ですぐに停戦すべきだと言っている。
即時停戦には同意したい。だが、なぜ「ロシア主導」なのだろう。ウクライナ主導で、ではないのだろうか。なぜウクライナ主導でかと言えば、侵攻したのはロシアだからだ。
恐らく、ここで鈴木氏と当方の基本的な認識の違いがある。まずロシア軍はウクライナから全て撤収すべきだ。その上で和平交渉したらいい。
日ロ関係をライフワークとする鈴木氏の持論は理解できるところも多い。今月10日で日ソ共同声明の発表から50年。日ロ東京宣言から30年。宿題の平和条約締結は進んでいない。
鈴木氏の言うように、日ロ関係の展望は開かれねばならない。氏が所属する日本維新の会は小手先の「処分」で済まないものを鈴木氏から突きつけられている。同党の諸氏は深く認識しているだろうか。(北)