15日は78回目の終戦記念日。先祖の霊が帰ってくるという盆の期間中でもあり、多くの人たちがふるさとで過ごす大切な日に、嵐が日本列島を襲った。

　気象庁によると、台風7号は15日午前5時ごろ、和歌山・潮岬付近に上陸。奈良県内も暴風圏に巻き込みながら、北上を続けて近畿地方を縦断した。

　県内も大雨に見舞われ、県南部では13日の降り始めからの雨量は400ミリを超えた。特に上北山村付近では15日午前5時までの1時間に100ミリの豪雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表した。

　また、強風も吹き荒れた。各地で倒木などが相次ぎ、ゴルフ場のネットが倒れたり、民家の屋根の一部が損壊したりした。幸いにも県内に、同日午後6時現在でけが人のニュースはない。

　しかし、今後も油断はできない。台風の影響で大気は不安定な状態にあり、局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがある。

　これまでの大雨で地盤がゆるんでいる所も多く、引き続き土砂災害への警戒が必要だ。いつも違う様子を少しでも感じたら、迷わずに避難をしてほしい。(法)